今回は、がんと一般的な抗がん剤、大腸がん治療のmFOLFOX6 + 分子標的薬療法について記載していきます。できるだけわかりやすく記載していきますので、良かったらご覧ください。
≪がんとは≫
身体は、多くの細胞からできています。正常な細胞は、分裂・増殖・死滅を繰り返し、数を保っています。しかし、何らかの原因で正常な細胞が変異し、無秩序に増殖を続けてしまうことがあります。このような異常な細胞が がん細胞 です。このがん細胞の塊を、がん または 悪性腫瘍 と言います。
浸潤(しんじゅん)とは、進行すると周りの正常な臓器を壊しながら増殖を続けることです。
転移(てんい)とは、血液などに乗って他の臓器に移動して、そこで新しく増殖したりすることです。
≪抗がん剤とは≫
点滴や飲み薬で体内へ投薬し、血液によって全身をめぐり、全身のがん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりする働きのある薬です。
抗がん剤による治療を『化学療法』といいます。がんの種類によって効果のある抗がん剤は異なります。がんの種類によっては、複数の抗がん剤を組み合わせた治療(多剤併用療法)が、効果的な場合もあります。
≪mFOLFOX6 + 分子標的薬療法について≫
抗がん剤の薬剤名:アバスチン(分子標的薬) → オキサリプラチン (白金製剤)・ レボホリナート → フルオロウラシル(代謝拮抗剤)
投薬期間は、約3日間かかります。標準では2週間毎投薬です。
≪アバスチン(分子標的薬)≫
一般名:ベバシズマブ
適応は、乳がん、大腸がん、肺がんです。分子標的薬は、がん細胞に栄養や酸素を届ける血管が作られるのを阻止する働きです。
≪オキサリプラチン(白金製剤)≫
商品名:エルプラット
適応は、大腸がんです。白金製剤は、細胞の増殖抑制作用がありDNAの合成を阻害する働きです。
≪ レボホリナート≫
効果は、フルオロウラシルの効果を高める働きです。
≪フルオロウラシル(代謝拮抗剤)≫
商品名:5‐FU
適応は、乳がん、大腸がん、胃がん、肝がんです。効果は、がん細胞の合成や機能を障害することにより、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる働きです。
≪投薬スケジュール≫
ここからは、母の治療のスケジュールを記載します。スケジュールは、個人により変わるものなので参考程度にご覧ください。
母の場合は3週間毎 (通常2週間毎です) 投薬しています。3週間毎の理由は、副作用が出る時期と回復する時期があり、副作用が続いたまま回復する前に投薬日が来てしまうことが考えらえるため、継続困難にならないようにとの主治医の方針です。
外来化学療法の時間は、約4時間です。
➤詳細について
デカドロン(吐き気止め):30分
アバスチン(分子標的薬):1回目の投薬は、90分 → 2回目の投薬は、60分 → 3回目の投薬は、30分
オキサリプラチン(白金製剤)・レボホリナート:120分
フルオロウラシル(代謝拮抗剤):46時間(在宅で行う)
まとめ
・初回投薬後、問題なければ徐々に投薬スピードは速くなります。我が家の場合、お迎えに行く時間が早まっていくので、目処として考え調整しています。
このような感じのスケジュールです。今日は、ここまでにしたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。